面接でのウソ


しばらく失業中だった私は、最近、続けてバイトの面接に行ってきた。
人からは「全然、緊張しなさそうー」と言われる私だが、
実際には超小心者なので、ものすごく緊張する。
あまり、顔には出ていないのかもしれないが…

そもそも、私には面接を受けた経験があまりない。
高校、大学受験の時は面接のない学校だったし、
短大の時の就職活動で2,3度受けたことがあるだけだ。
しかし、私はその就職試験の面接で、堂々とウソをついてしまったことがある。

もう、8年前のことになる。
私が受験したのはキリスト教系の保育園だった。
短大もキリスト教系だったので「キリスト教概論」
「キリスト教保育」などという授業があった。

そして、面接官の園長が
「このキリスト教概論って何先生に習いました?どんな内容の授業でしたか?」
と聞いてきたのである。

その授業は1年前の授業だったので、正直あまり覚えていなかった。
(自分が書いた高価な本を、教科書として売りつけられたのは覚えていたが…)
しかも私は担当教官の名前をド忘れしてしまった!
素直に「忘れました」と言ったほうが良かったのかもしれないが、
やはり質問に答えないのは印象が悪いような気がする・・

その時、私の脳裏に浮かんだのは、違う科の友人が話していた
「キリスト教概論」の教官の悪口であった。
「うちのキリ教の担当って、河合っていうんやけど、もう最悪やねん」

私が習ったのは、河合先生ではなかった。
しかし、私は自信たっぷりに言ってしまった。

「河合先生に習いました。ボンヘッファーやシュバイツァーなど
20世紀の神学者について学び、とても興味深かったです!」


スミマセン。私はコレで、面接に合格しました・・・
園長、ウソついてゴメンよ〜!!(笑)
(私の後に面接された子も同じ質問をされたらしい。
彼女は正しく答えたそうなので、
「バレタか!?」と思ったが無事合格したので、めでたし、めでたし♪)




(2002.6.16)


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