食べるの大好き


私は食べ物に関してはほとんど好き嫌いがない。
強いて言えば、ラッキョウと生玉葱、ナマスがあまり好きではないが
よその家に行って、「おいしいですよ」と出されたら笑顔で食べられる自信はある。
食べる量も、テレビの大食い競争に出るほどではないが(アレは食べ物の無駄遣いや!)
この年の女にしては、かなり食べる方だと思う。

元々よく食べる子ではあったが、勤めた職場が、私の大食いに更に拍車をかけてしまった・・・
そう、『保育園』 
そこは食の宝庫だった!

公立の保育所の場合、子供に給食はあっても保育士はお弁当持参らしい。
しかし、私の勤めていた保育園は月2000円で保母も給食食べ放題(?)という
食生活には実に恵まれた環境だった。

まず、量がすごい。
大人用の食器は、ごはんも味噌汁も丼鉢なんである。
メニューは、本来お子ちゃまの成長を促す為のものなので栄養満点の具だくさん。
そして、私は「前世は飢え死にした子供だったのか!?」と思うほど
食べ物を残すことに罪悪感を感じるタイプだったので、
お鍋はいつも空っぽにして返さないと気が済まなかった。
故にアホ程食べた上に、まだおかわりもする。

お昼は子供がお昼寝の時間。
その間も日誌を書いたり保護者へのお帳面を書いたり、
洗濯をしたりしているのだが、まだ余裕のある時間帯なので、
保育士同士でコーヒーを飲みながらお菓子をつまんだりしていた。

お昼寝の後は、おやつの時間。
この、おやつというやつが曲者だ。
おやつとは言うものの、焼きそばパンやお好み焼きといった
「コレ、お昼ご飯ちゃうんか!?」
というようなメニューが出る時もあるのだ。

当然、こんな食生活を続けていたら、胃もでかくなる。
これでも最近はマシになった。

6〜7年前の食べ盛り(?)には、
保育園の帰り道に「ケンタッキーフライドチキン」を食べたり
喫茶店で「グラタンセット」などを食べ、家に帰ってからも(まさに)
何食わぬ顔をして、普通に夕飯を食べていたのだ。
(でも、当時は今よりも3〜4キロは痩せてたんだよなー。
 燃費が悪かった(?)のね。若いって素晴らしい・・・)

そんな私に、給食のおばちゃんが言った。
「先生って、食べてるほどには太ってないな〜」
「アハハ〜、そうっすかね〜!?」
などど答えていたが・・・

よく考えたらコレって誉め言葉なんですかっ!?




(2002.6.8)


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